MSN

ルーシーパールについて

ルーシー・パール

ルーシー・パール

 これも、ブーティー・ラブ(UKのハウス系女性デュオ)がカバーしておりますが、オリジナルのルーシー・パールのバージョンをおかけしました。2000年の作品です。

 ルーシーパールというのは、アン・ヴォーグをまっ先に離脱したじゃじゃ馬娘ドーン・ロビンソン、トニー・トニー・トニからラファエル・サディーク、98年に解散したア・トライブ・コールド・クエストからDJのアリ、この有名グループの3人が結成したスーパーグループです。

 シングルを何枚か切ってるうちに、気がつくとビデオに出ている女性がドーン・ロビンソンから、ジョイというアトランタの女性シンガーに替わっていました。これに関してはいろんな話がありまして、ドーン・ロビンソンがのちにインタビューで語ったところによりますと、自宅でテレビ見てたら、ラファエルが「ルーシー・パールからドーンは脱退したよ」って言ってるのを見て、そこではじめて知ったっていう。こうなってくるとどちらが本当のことを言ってるのかわかりませんけどもね。うーん。誰も得しない話のような気はするんですけど。トニーズもアンヴォーグも好きなだけになんとも言えない苦味がのこる話なんですけども。ルーシーパールもアルバムはほんとにいいんだよね。

 「DON’T MESS WITH MY MAN」*1(2ndシングル)以外にも「DANCE TONIGHT」*2(1stシングル)もいいですし、「YOU」*3(3rdシングル)っていう曲がね、アリの旧友ATCQQ-TIPSNOOP DOGGとふたりでね、東と西のスターが競演してるって感じで、そこを尊重していたのか、PVでも画面を二分割していて、画面の右側をQ-TIPがニューヨークの街並みを歩きながらラップして、左側ではSNOOPがいかにもLAウェッサイで女の子囲って車転がしてるっていう、なかなか面白い構成でした。
 まあ、ラファエル・サディークって人はステージではギターを弾きながら歌うことが多いんですけどね、レコーディングではベースも達者にこなします。お兄さんのドウェイン(・ウィギンス)もどちらも器用なミュージシャンですけども、やっぱギタリストの歌っていうのは何か魅かれるものがありますよね。(談・松尾潔)

THE UNIVERSE 月曜日 2008年2月25日放送分より

Lucy Pearl

Lucy Pearl

*1:

*2:

*3: